「メタボリズムの未来都市展」(森美術館)シンポジウム出席のため、
オランダの建築家レム・コールハース氏が来日しました。
『Project Japan』を刊行したコールハース氏を東京大学にもお招きし、
出版記念イベントとして公開討議を開催しました。
日時:2011年9月17日(土)16:00〜18:00
場所:東京大学工学部1号館15号講義室
ゲスト:レム・コールハース、伊東豊雄、八束はじめ、藤原徹平、重松象平ほか
協力:東京大学隈研吾研究室・千葉学研究室
会場の15号講義室は立ち見の方も含め、大勢の聴講者で溢れかえりました。
(混雑のため入場をお断りせざるを得なかった皆様には、申し訳ございません。)
まずは、コールハース氏より『Project Japan』についてプレゼンテーション。
豊富な図版資料と共に、メタボリズムの歴史的背景を論じて頂きました。
続いて公開討議。
司会は藤原徹平氏。
伊東豊雄氏。
メタボリズムの運動が起こった当時の状況を、実体験を元にコメント。
『メタボリズム・ネクサス』を今年4月に刊行した八束はじめ氏。
八束氏の『メタボリズム・ネクサス』とコールハース氏の『Project Japan』は、
メタボリズムに対しての一つの解釈をそれぞれの視点から提示したものであって、
メタボリズムの正史を編纂したものではない、とのお話。
山本理顕氏。
巨大なインフラとそれに付随する建築、という現代日本の構図は、
実はメタボリズムの考え方(コアとカプセル)に起因するのではないか、との指摘。
貝島桃代氏。
メタボリスト・黒川紀章が選挙戦に出馬したことにちなみ、
「政治家になるつもりはありますか?」
という質問をコールハース氏に投げかけたのが印象的でした。
熱く議論するレム・コールハース氏。
目付きが鋭い。
太田佳代子氏に通訳をして頂きました。
メタボリズムについて、海外の建築家がここまで丁寧に調査を重ね、
『Project Japan』のような大著を刊行するのはこれが初めてではないでしょうか。
世界デザイン会議(1960)を契機としてメタボリズムグループが結成され、
《東京計画1960》が1961年に発表されてから半世紀。
戦後復興の過程で日本の様々な都市像が提案された60年代・70年代の状況を、
半世紀経った現在の視点から捉え直す絶好の機会となりました。
(文:柳井良文)
オランダの建築家レム・コールハース氏が来日しました。
『Project Japan』を刊行したコールハース氏を東京大学にもお招きし、
出版記念イベントとして公開討議を開催しました。
日時:2011年9月17日(土)16:00〜18:00
場所:東京大学工学部1号館15号講義室
ゲスト:レム・コールハース、伊東豊雄、八束はじめ、藤原徹平、重松象平ほか
協力:東京大学隈研吾研究室・千葉学研究室
会場の15号講義室は立ち見の方も含め、大勢の聴講者で溢れかえりました。
(混雑のため入場をお断りせざるを得なかった皆様には、申し訳ございません。)
まずは、コールハース氏より『Project Japan』についてプレゼンテーション。
豊富な図版資料と共に、メタボリズムの歴史的背景を論じて頂きました。
司会は藤原徹平氏。
メタボリズムの運動が起こった当時の状況を、実体験を元にコメント。
八束氏の『メタボリズム・ネクサス』とコールハース氏の『Project Japan』は、
メタボリズムに対しての一つの解釈をそれぞれの視点から提示したものであって、
メタボリズムの正史を編纂したものではない、とのお話。
巨大なインフラとそれに付随する建築、という現代日本の構図は、
実はメタボリズムの考え方(コアとカプセル)に起因するのではないか、との指摘。
メタボリスト・黒川紀章が選挙戦に出馬したことにちなみ、
「政治家になるつもりはありますか?」
という質問をコールハース氏に投げかけたのが印象的でした。
熱く議論するレム・コールハース氏。
目付きが鋭い。
太田佳代子氏に通訳をして頂きました。
『Project Japan』のような大著を刊行するのはこれが初めてではないでしょうか。
世界デザイン会議(1960)を契機としてメタボリズムグループが結成され、
《東京計画1960》が1961年に発表されてから半世紀。
戦後復興の過程で日本の様々な都市像が提案された60年代・70年代の状況を、
半世紀経った現在の視点から捉え直す絶好の機会となりました。
(文:柳井良文)